ゼミができて5年目を迎えています。
ゼミをはじめて感じたことは「写真を撮る情熱はあるものの、写真を撮る量が少なく技術的にもまだまだ未熟である」と言うものでした。そこで、撮影実習や合宿をすることで「撮る」「見る」「感じる」「話す」をゼミ生全員で共有することを学んできました。そうするとどうでしょう、テーブルいっぱいに作品がひしめき合うようになってきました。これはとても嬉しい悲鳴ですが、2時間半の授業時間では足りなくなり、開始時間を1時間繰り上げました。しかしそれでも足りずに延長することも恒常的になりました。
その成果を何らかの形にしたい。もちろん、個展や写真集の出版は個人の目標がありますが、グループとして取り組んでみたいと考えました。それが写真展でした。それも全体テーマを決めてそれを個々人が試行錯誤して作品作りをするというものです。さらに、作品にはコメントを入れることで、その作品に対する考えや思いを文章にする学習もしました。
このようにして、個々人の個性がぶつかり合いながら切磋琢磨される緊張感と連帯感が作り上げられてきました。
たくましく写真的に育ってきたゼミ生が、さらにこれから飛躍していくのが楽しみでなりません。